マイナ免許証は、対応するレンタカー会社・店舗で利用できます。ただし、マイナンバーカードの券面には免許の種類や有効期間が表示されないため、カードを見せるだけでは受付が完了しません。予約前に利用予定の会社・店舗が対応しているかを確認し、指定された方法でICチップ内の運転免許情報を表示できるよう準備する必要があります。[デジタル庁][警察庁]
結論を先に言うと、マイナ免許証のみで借りられるか、スマートフォンが必要か、読み取れない場合に何を使えるかは会社ごとに異なります。2026年8月27日時点でも、対応済みの会社と従来の運転免許証のみを受け付ける会社が併存しています。ブランド名だけで判断せず、予約する店舗の最新案内を確認してください。[ニッポンレンタカー][タイムズカーレンタル]
この記事では、利用者が予約前に確認することと当日の必要物を先に整理し、後半でレンタカー事業者が予約画面・店頭受付・読取不能時の運用をどう設計するかを解説します。
結論:マイナ免許証で借りられるかは予約前に確認する
マイナ免許証でレンタカーを借りるときの最重要ポイントは、「有効な免許を持っているか」だけでなく「その会社が運転免許情報を確認できる方法を用意しているか」です。
ニッポンレンタカーは、マイナ免許証のみを持つ利用者に、マイナンバーカードと「マイナ免許証読み取りアプリ」をインストールしたスマートフォンの持参を案内しています。表示した運転免許情報を店舗スタッフが確認し、情報を確認できない場合は貸渡しできないとしています。スクリーンショットなどの画像ではなく、アプリやマイナポータルで表示中の画面を提示する運用です。[ニッポンレンタカー]
ニコニコレンタカーは2025年8月4日出発分から取扱いを始め、利用者自身の端末で読み取りアプリを使って免許証情報を提示するよう案内しています。店舗側ではカードを読み取らないため、来店前にアプリで表示できるかを確認する必要があります。[ニコニコレンタカー]
一方、タイムズカーレンタルの2025年3月18日付案内は、現時点では従来の運転免許証のみを受け付けるとしています。対応状況は今後変わる可能性があるため、古い比較記事ではなく各社の公式サイトを予約直前に確認するのが確実です。[タイムズカーレンタル]
マイナ免許証とは:3つの持ち方を区別する
マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップへ運転免許情報を記録し、そのカードを運転免許証として利用する仕組みです。2025年3月24日に運用が始まり、利用者は「従来の運転免許証のみ」「マイナ免許証のみ」「両方を持つ2枚持ち」から選べます。[デジタル庁]
マイナ免許証のみの場合、カード券面に免許の種類、有効期間の末日、条件などは印字されません。これらはICチップ内に記録され、警察庁の読み取りアプリなどを使って確認します。マイナンバーカードを本人確認書類として見せることと、運転できる車種・条件・有効期間を確認することは別の作業です。[警察庁]
2枚持ちで有効な従来免許証も携帯している場合は、従来免許証を提示するよう案内する会社があります。ただし受付方法は各社の利用条件に従います。マイナ免許証はマイナ保険証とも別の制度であり、健康保険証利用の経験だけでレンタカーの免許確認が済むわけではありません。
予約前に確認する5項目
予約前は「マイナ免許証対応」とだけ書かれていないかを確認し、実際の出発方法まで見ます。有人カウンター、セルフ出発、アプリでの事前本人認証、法人会員、追加運転者では手順が異なることがあります。
利用予定の会社・店舗が、マイナ免許証のみでの貸渡しに対応しているか確認する。
マイナンバーカード以外に、読み取りアプリを使えるスマートフォンや補助書類が必要か確認する。
スクリーンショット、ダウンロード画像、マイナポータル画面など、どの提示方法が認められるか確認する。
読み取りできない場合に、再読取、別画面、従来免許証などの代替手順があるか確認する。
契約者以外も運転する場合、各運転者の来店、免許情報提示、事前登録が必要か確認する。
同じ会社でも店舗や予約経路により条件が異なる可能性があります。「マイナ免許証 レンタカー 対応」という一般情報だけでなく、予約番号と出発店舗を伝えて問い合わせると確認が具体的になります。
当日の必要物と受付手順
マイナ免許証のみで利用するときは、少なくともマイナ免許証として利用しているマイナンバーカードを持参します。会社が利用者のスマートフォンでの表示を求める場合は、公式の読み取りアプリ、十分な充電、アプリを使える端末も準備してください。
警察庁のマイナ免許証読み取りアプリでは、ICチップに記録された免許情報を本人が確認できます。4桁の暗証番号を使う方法のほか、氏名等を表示するためにカード券面の生年月日、有効期限、セキュリティコードを組み合わせて入力する場面があります。暗証番号や入力値はスタッフへ口頭で伝えず、利用者本人が操作するのが安全です。[警察庁]
予約者、契約者、実際に運転する人を確認する。
マイナンバーカードと、会社が指定したアプリまたは店舗端末を用意する。
利用者本人が暗証番号等を入力し、ICチップから運転免許情報を読み取る。
スタッフが氏名、有効期間、免許の種類、条件など、貸し出す車両に必要な情報を確認する。
確認できた運転者を貸渡記録へ反映し、約款・補償・車両の説明へ進む。
ニコニコレンタカーは、運転する人全員の免許証提示を案内しています。契約者と追加運転者では認める提示方法が異なるため、「全員分を同じ画像でよい」と決めつけず、利用する会社の規程を確認してください。[ニコニコレンタカー]
マイナ免許証を使えない・読み取れない場合
マイナ免許証を使えない主な場面は、会社または店舗が未対応、利用者の端末で読み取りできない、必要な暗証番号等を入力できない、表示された免許情報が無効または車両条件に合わない、の4つです。
端末で読めないときは、NFCの位置、カードの向き、スマートフォンケース、アプリ更新、端末の対応状況を確認します。ただし、暗証番号を推測して入力し続けるのは避けてください。店舗で有効な運転免許情報を確認できないまま貸渡しへ進めるべきではありません。
ニッポンレンタカーは、読み取りできない場合にマイナポータルから運転免許情報を確認する方法を案内していますが、同じ代替手段が全社で認められるわけではありません。自分の会社・店舗が認める方法だけを使います。[ニッポンレンタカー]
海外で運転する予定がある場合も注意が必要です。デジタル庁は、マイナ免許証のみではカード券面から免許情報を確認できないため、国外での自動車運転を控えるよう案内しています。国際免許証や海外レンタカーは国内利用とは別に確認してください。[デジタル庁]
事業者向け:予約案内と例外フローを先に決める
レンタカー事業者がマイナ免許証へ対応するときは、読取端末の導入だけでなく、予約時の案内、本人操作、スタッフ確認、貸渡不可判断を一つのフローにします。利用者のスマートフォンで表示してもらう方式と、店舗端末でICを読む方式でも必要な案内が変わります。
予約ページや確認メールには、対応する店舗・出発方法、当日の持参物、誰が端末を操作するか、スクリーンショットの可否、追加運転者の扱い、免許情報を確認できない場合の対応を明記します。「マイナ免許証対応」の一文だけでは、利用者はスマートフォンが必要か、セルフ出発でも使えるかを判断できません。
読取不能時は、再読取、会社が承認した代替確認、責任者判断、貸渡停止の順で分岐を作ります。キャンセルや振替の扱いも予約条件と整合させ、スタッフごとに判断が変わらないようにします。
国土交通省のレンタカーに関する基本通達は、貸渡簿へ借受人・運転者や運転免許の種類・番号などを記載し、貸渡しの状況を記録する枠組みを示しています。どの情報を画面で確認し、何を貸渡記録へ残すかを事前に対応付けておく必要があります。[国土交通省]
個人情報は必要な項目だけ扱う
マイナンバーカードを扱っても、レンタカー受付で個人番号12桁を取得する必要はありません。本人確認に使う券面情報、運転資格の確認に使う免許情報、貸渡簿へ記録する項目を分け、利用目的に必要な範囲へ絞ります。
スタッフが暗証番号を聞き取る、14桁の入力値をメモする、画面全体を撮影する、といった運用は避けます。読取可能な情報をすべて保存するのではなく、確認日時、確認方法、確認結果、業務上必要な本人・免許項目を定義し、アクセス権限と保存期間を決めます。個人情報保護委員会のガイドラインも、利用目的の具体的な特定や安全管理措置を求めています。[個人情報保護委員会]
利用者の端末を一時的に預かる会社例もあるため、誤操作や別画面の閲覧を防ぐ手順が必要です。店舗端末で読む場合も、PIN値、未加工のカードデータ、顔写真画像などを基幹システムへ一律に送る設計にはしません。
店舗端末で読み取るならマイナドライブID
利用者のスマートフォンだけに依存せず店頭で確認したい事業者は、stera terminal上の業務フローへIC読み取りを組み込む方法を検討できます。stera terminalは業務アプリを利用できる端末として案内されています。[SMBCカード]
マイナドライブIDは、stera terminalでマイナ免許証のIC情報を読み取り、店舗での本人確認・免許確認と基幹システム連携を支援する事業者向けアプリです。貸渡可否を自動で決める製品ではないため、確認項目、例外時の判断、保存範囲は事業者側で定義します。[マイナドライブID]
顧客APIへ連携する場合は、合意した本人項目・免許項目と確認結果だけを対象にし、HTTPS POST、認証、冪等性、再送、ログの方針を決めます。暗証番号、14桁入力値、APDUの生データ、未処理のカードバイナリ、顔写真画像はデフォルトの送信対象にしません。
現在の本人確認・免許確認業務を整理する。
店舗で読み取りたい項目と保存する項目を分ける。
stera terminal環境と貸渡・会員システムの連携方法を確認する。
マイナドライブIDのデモ・連携相談で実際の受付導線を確認する。
まとめ:利用者は事前確認、事業者は確認手段と例外設計
マイナ免許証でレンタカーを借りられる会社はありますが、2026年8月27日時点で対応は統一されていません。利用者は、予約する会社・店舗の対応可否、持参物、指定アプリ、画像提示の可否、読取不能時の扱いを確認してから来店してください。
事業者は、カード券面の本人確認とIC内の免許情報確認を分け、予約案内、本人操作、スタッフ確認、記録、例外判断を一続きに設計します。マイナ免許証対応の成否は、カードを読めることではなく、有効な免許情報を確認できない場面でも現場が同じ判断をできるかで決まります。
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