本人確認書類としてよく案内されるのは、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなどです。ただし、どの手続きにも共通する「これなら必ず1点で通る」という一覧はありません。顔写真の有無、住所の記載、原本かコピーか、発行日や有効期限などの条件が、提出先と手続きによって変わります。
たとえば銀行の取引時確認と、市区町村での証明書請求では、目的も受け付ける組合せも異なります。本記事は書類選びの入口として、よく使う書類と確認順を整理したものです。最終的には申請する窓口の公式案内を確認してください。情報の確認日は2026年9月5日です。
本人確認書類で何を確かめているのか
本人確認は、名前が書かれたものを出せば完了する手続きではありません。氏名、住所、生年月日などを確認し、提出している人と書類の名義人が同じかを確かめます。確認する事項は利用するサービスによって異なります。
銀行では一定の取引について、書類に加えて取引目的や職業などを確認する場合があります。「身分証を持って行けば、追加の確認はない」とは限りません。全国銀行協会
顔写真付きの本人確認書類の主な例
運転免許証・マイナンバーカード
運転免許証とマイナンバーカードは、顔写真付き書類として広く案内されています。運転経歴証明書も対象となる手続きがありますが、2012年4月1日以降の交付などの条件を設ける提出先があります。三菱UFJ銀行の案内
マイナンバーカードを本人確認に使うことと、12桁のマイナンバーを提出することは別です。単に本人を確認する目的では、裏面の番号まで一緒に送らないよう、必要な面と手続きの目的を確かめましょう。デジタル庁
在留カード・特別永住者証明書など
在留カードや特別永住者証明書も代表的な書類です。そのほか、身体障害者手帳などの各種福祉手帳を受け付ける窓口もありますが、顔写真の有無などの条件が付く場合があります。単に「公的な書類だから使える」と判断せず、名称と条件の両方を照合してください。全国銀行協会
パスポートは住所確認の条件に注意
パスポートは顔写真付きですが、2020年2月4日以降の申請により発給された旅券には、住所などを記入する所持人記入欄がありません。外務省は、別のページへ住所等を書き込まないよう案内しています。外務省
そのため、住所確認が必要な手続きでは別の書類を求められる場合があります。パスポートに顔写真があることと、その1点で提出先の要件を満たすことは区別しましょう。
顔写真がない場合は「2点なら何でもよい」わけではない
顔写真付き書類がない場合、資格確認書や年金関係の書類などを組み合わせて受け付ける窓口があります。ただし、必要点数だけでなく、指定された区分の組合せを満たすことが重要です。
山形県中山町の案内では、対象書類の区分に応じて2点を組み合わせ、同じ区分の2点では受け付けられない場合が示されています。これは同町の手続き例ですが、「2枚用意すればよい」とは限らないことが分かります。中山町
住民票・公共料金の領収書・学生証の扱い
住民票の写しや公共料金の領収書は、住所等を確かめる補助書類として指定されることがあります。学生証や社員証も、使える手続きと使えない手続きがあります。単独でよいか、別の書類と組み合わせるか、発行から何か月以内かを確認してください。
「住民票の写し」は、市区町村が証明書として交付する書類の名称です。その書類を自分でコピーしたものと混同しないようにしましょう。郵送・窓口・オンラインで受付条件が異なる点にも注意が必要です。
印鑑登録証明書も、提出するだけでよいとは限りません。三菱UFJ銀行の案内では、その実印を取引に使用するかどうかで書類の区分が異なります。書類の名称と、その手続きでの使い方をセットで確認してください。三菱UFJ銀行
古い健康保険証の案内をそのまま使わない
従来の健康保険証は2025年12月1日をもって有効期限が満了しています。2026年時点で、過去の記事にある「健康保険証を持参すればよい」という案内をそのまま使うのは避けましょう。厚生労働省
資格確認書を本人確認に使えるかは提出先に確認します。また、資格確認書と「資格情報のお知らせ」は別の書類です。名称が似ているからといって、提出先の指定を置き換えないでください。
原本・コピー・スマホ画像で条件が変わる
窓口での原本提示、郵送による写しの提出、オンラインでの撮影は、それぞれ異なる確認経路です。提出先がコピーを指定した場合でも、別の窓口で同じコピーが通用するとは限りません。
オンライン本人確認では、保存済み画像ではなく、その場でのカード撮影やIC読み取りを求める場合があります。必要な面、四隅が入る撮影、反射への注意など、その申込画面の指示に従います。
自分で番号や住所を隠した画像を作る前に、マスキングしてよい項目を確認してください。必要な情報を隠すと差し戻される一方、不要な番号を送るべきでもありません。
提出前に確認する5項目
手続き名と申請経路:同じ会社でも、窓口とアプリで条件が違わないか。
書類名と組合せ:1点か2点か、指定区分を満たしているか。
氏名・住所:現在の情報と一致するか、変更の追記や補助書類が必要か。
期限:書類が有効か、発行後の期間指定があるか。
形式と提出面:原本・コピー・撮影・ICのどれか、表面・裏面のどこが必要か。
条件を満たす書類がない場合は、無理に別の書類を提出する前に窓口へ相談してください。「運転免許証がなく、手元にあるのは資格確認書と学生証です」のように具体的な名称を伝えると、案内を受けやすくなります。
レンタカーは本人確認に加えて運転資格を確認する
レンタカーでは、来店者本人であることだけでなく、その車両を運転できる有効な免許があることを確認します。マイナンバーカードの表面を身分証として見せるだけでは、IC内の免許情報まで確認できません。
利用者は、予約先が指定する免許証と補助書類を準備します。事業者は、本人確認、免許の種類・有効期間・条件の確認、貸渡判断を分けると、書類の名称だけで受付を進める間違いを防ぎやすくなります。
マイナドライブIDは、stera端末でマイナ免許証等を読み取る店舗向けサービスです。レンタカー受付で必要な免許情報を確認する工程を支援しますが、あらゆる本人確認書類の受付条件を決めたり、法令上の本人確認を自動で完了させたりするものではありません。
まとめ:一覧の名称だけでなく、提出条件まで確認する
本人確認書類は、顔写真、住所、有効期限、点数、提出形式まで含めて選びます。使える書類を一律に決めるのではなく、提出先の最新案内と照合してください。運転免許の確認が必要な場面では、身元を確かめる書類と運転資格を示す情報も分けて準備しましょう。
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