2026年9月5日時点では、スマートフォンだけを持って車を運転することはできません。「iPhoneのマイナンバーカード」や「Androidスマホ用電子証明書」は、マイナ免許証として利用できないとデジタル庁が案内しています。免許証を撮影した写真や、免許情報を表示した画面も、運転時に携帯する実物の免許証の代わりにはなりません。デジタル庁のスマートフォン対応案内
ただし、スマホを使って免許情報を読み取ったり、レンタカーの受付で指定された画面を見せたりする場面はあります。「表示できる」「手続きに使える」「携帯義務を満たす」を区別すると、何を持って出かけるべきかが分かります。
免許証の「スマホ化」で混同しやすい3つのこと
マイナ免許証は実物のマイナンバーカード
マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップへ運転免許情報を記録したものです。アプリに免許証を登録してカードが不要になる制度ではありません。デジタル庁は、運転する際には従来の運転免許証またはマイナ免許証を携帯する必要があると説明しています。制度の公式説明
マイナンバーカードを持っていても、免許情報の記録を受けていなければマイナ免許証ではありません。出発前には「カードがあるか」だけでなく、どの持ち方で免許を保有しているかを確認してください。
スマホのマイナンバーカードは別のサービス
スマートフォンのマイナンバーカード機能は、対応する行政手続きや民間サービスなどで使うものです。使える機能はOSやサービスによって異なり、その対応が運転免許証の携帯にまで及ぶわけではありません。スマートフォンのマイナンバーカード
「ウォレットにカードが入った」「スマホで本人確認ができた」という経験があっても、運転時の持参物を減らしてよい根拠にはしないでください。
読み取りアプリはカード内の情報を表示する道具
警察庁の「マイナ免許証読み取りアプリ」は、カードに記録されている免許情報をスマートフォンやパソコンで確認するためのアプリです。読み取る対象は実物のカードであり、アプリをインストールするだけで運転資格がスマホへ移るわけではありません。警察庁のアプリ専用サイト
この違いはレンタカーでも重要です。受付でスマホ画面を使う会社であっても、「スマホだけ持参すればよい」と読み替えないようにしましょう。
運転するときに持つもの、提示に使うもの
従来免許証のみ・マイナ免許証のみ・2枚持ち
従来免許証のみの人は有効な従来免許証を、マイナ免許証のみの人は免許情報が記録された実物のマイナンバーカードを携帯します。2枚持ちの場合も、運転にはいずれかの有効な免許証の携帯が必要です。デジタル庁
一方、レンタカーやカーシェアの受付では、事業者が確認方法や持参物を別途指定します。運転時の携帯条件と、契約時の必要書類を同じ一覧として考えない方が確実です。
写真・コピー・スクリーンショットは別物
運転免許証をスマホの写真アプリへ保存しても、実物の免許証にはなりません。カードを忘れたときに「画像があるから運転する」という対応は避けましょう。
また、保存した画像では、その後に更新・変更された内容が反映されていない可能性があります。受付で最新の免許情報を求められる場合は、古い画像を探すより、その会社が指定する現在の確認方法を調べることが先です。
レンタカーでスマホ画面を見せる場合の確認順
予約先の案内で、カードと画面の両方を確認する
ニッポンレンタカーの公式案内は、マイナ免許証の読み取りアプリを使う場合に、氏名などを表示する設定や、読み取れない場合のマイナポータルでの確認を説明しています。これは同社での受付例であり、すべての会社に共通する手順ではありません。ニッポンレンタカー
予約先の公式サイトで、マイナ免許証に対応するか、どのアプリ・画面が必要か、保存画像ではなく読み取り直した画面が必要かを確認します。必要物が分からなければ、店舗へ「実物カードと、どの画面を準備すればよいですか」と聞くと具体的です。
来店前に自分の端末で表示できるか試す
利用者のスマホで免許情報を表示する方式なら、来店前にアプリの対応機種、暗証番号、NFCの読取位置を確認します。カードケースから取り出す必要があるかなど、公式アプリの操作案内にも目を通しておきましょう。
出発直前に初めて操作するより、時間に余裕があるときに表示を確認しておくと、読取失敗と番号不明を切り分けられます。画面を表示できても、実物カードを持参することは別途必要です。
スマホの電池切れ・故障は店舗へ相談する
電池切れや故障があると、スマホでの表示が前提の受付を進められない場合があります。店舗側の対応端末や代替手順の有無は会社・店舗で異なるため、必ず借りられるとも、必ず借りられないとも一律には言えません。
暗証番号を推測して繰り返し入力したり、他人の免許証を使ったりせず、予約先へ状況を伝えてください。従来免許証も保有している場合は、それを提示する手順があるか確認します。
スマホに免許証画像を保存するときの注意
手続き上必要な画像を扱う場合は、提出先の公式なアップロード画面を使い、保存先や共有範囲を確認しましょう。一般の写真と一緒に家族共有やクラウド同期の対象になることもあるため、何のために残す画像かを意識することが大切です。
不要になった画像の扱いは、自分の端末と提出先で分けて考えます。端末から消しても提出先の保存分が消えるわけではなく、提出先には保管期間や削除窓口を確認する必要があります。画像を他人へ送るリスクについては、コピー・画像の提出に関する別記事で詳しく整理しています。
事業者は「スマホ表示に依存する受付」を見直せる
レンタカーの受付を設計する場合、利用者のスマホで情報を表示する方式と、店舗端末で実物カードを読み取る方式を分けて検討できます。後者でもカードや暗証番号は必要で、本人の照合や貸渡判断を省略できるわけではありません。
マイナドライブIDは、stera terminal standard上でマイナ免許証を読み取る店舗向けアプリです。利用者本人が端末へ暗証番号を入力し、スタッフは表示結果を確認します。利用者のスマホ操作に依存する部分を減らしたい場合に、対象店舗の配置や読取失敗時の対応を含めて検討できます。
まとめ:スマホで見られても、カードは必要
現行のマイナ免許証は、実物のカードに免許情報を記録する仕組みです。スマホ上のカード機能、読み取りアプリの画面、保存画像を混同せず、運転時には有効な免許証を携帯してください。レンタカー利用では、それに加えて予約先が指定する提示方法を準備しましょう。将来のモバイル免許証に関する検討や報道と、今利用できる制度も分けて確認することが重要です。
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