免許証のICチップには、氏名や生年月日、免許証番号、有効期間、免許の種類などが記録されています。従来の運転免許証では、表面からなくなった本籍や顔写真もIC内の情報です。ただし、記録されている情報を、どのアプリでもすべて読めるわけではありません。暗証番号と読み取り機器の対応範囲によって確認できる内容が変わります。愛知県警察の説明
レンタカーの受付でIC読み取りを求められたときも、「カードに何が入っているか」と「受付で何を取得するか」を分けて考えると整理できます。本記事では従来のIC免許証を中心に、マイナ免許証との違いまで解説します。制度情報の確認日は2026年9月5日です。
免許証のICチップに記録されている情報
氏名・住所などの情報と運転に関する情報
従来のIC免許証では、券面で確認する情報を電子データとして読み出せます。名前や住所などの本人に関する情報と、免許証番号、有効期間、免許の種類などの運転免許に関する情報は、使う目的が異なります。
たとえば名前が一致していても、その車両を運転できる免許の種類や条件を満たすかは別の確認です。読み取った項目を一括して「本人確認済み」と扱わず、何を確かめたのかまで区別する必要があります。
券面にない本籍と、顔写真のデータ
従来免許証の本籍欄は券面から削除されていますが、本籍情報はICチップに記録されています。顔写真も電子的に記録されており、文字情報だけのチップではありません。警視庁
一方、ICに入っているからといって、店舗が本籍を取得する必要があるわけではありません。提出先が必要とする項目と読取目的を確認し、不要な情報まで取得・保存しないことが大切です。
暗証番号1と2で確認する情報が異なる
従来のIC免許証は4桁を2組設定する
従来のIC免許証には2組の4桁暗証番号があります。神奈川県警察は、暗証番号1で券面記載情報を、暗証番号2で顔画像と本籍を読み出せると案内しています。実際の入力順や必要な番号は、使用する読取アプリ・端末の案内に従ってください。神奈川県警察
「ICを読むなら必ず2組とも店舗へ伝える」という意味ではありません。利用者が自分で入力する方法を選び、暗証番号の口頭伝達や受付票への記入は避けましょう。
読めないときに番号を推測し続けない
従来免許証の暗証番号は、連続3回の誤入力でIC情報を読めなくなる仕組みです。番号が不明な場合やロックした場合は、本人が免許証を持って警察の対応窓口へ確認します。受付場所・時間は地域ごとの公式案内を参照してください。神奈川県警察
ここでいう2組・連続3回は従来免許証の説明です。マイナ免許証やマイナンバーカードの各暗証番号へ、そのまま当てはめないでください。
マイナ免許証のICチップとの違い
カード表面に免許情報がない
マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップへ運転免許情報を記録したものです。免許の種類、有効期間、条件、色区分などはカード表面には表示されません。「マイナンバーカードを持っている」だけでは、免許情報が記録されているかも判断できません。デジタル庁
従来免許証は券面とICの両方に確認の手掛かりがありますが、マイナ免許証の運転資格を確認する場面では、対応する方法でIC内の情報を表示することが重要になります。
同じ読取アプリを使えるとは限らない
警察庁の「マイナ免許証読み取りアプリ」は、マイナ免許証等の情報を確認するためのものです。従来の運転免許証のIC読み取りには対応していません。カードの種類を確かめてから、対応アプリや機器を選びます。警察庁アプリFAQ
なお、カード裏面の12桁のマイナンバーと、IC内の免許に関する番号は別物です。レンタカーで免許情報を確認することを理由に、マイナンバーまで記録する運用にしないよう注意が必要です。
ICチップの情報を確認する方法
従来免許証の記録内容は、警察の免許窓口にある確認端末や、対応するアプリ・ICカードリーダーで確認します。窓口の設置状況や利用条件は地域によって異なります。神奈川県警察
スマートフォンで試す場合は、最初に対象カード、対応機種、必要な暗証番号を確認しましょう。端末をカードに置いても反応しないときは、番号の誤りと決めつけず、アプリがそのカードに対応しているか、NFCの読取位置が合っているかを切り分けます。
写真撮影によるOCRは、カードに印刷された文字をテキスト化する方法です。IC内のデータを読むこととは異なり、券面にない本籍やマイナ免許証の運転資格情報を、カード表面の撮影だけで取り出すことはできません。
レンタカー受付では「取得する情報」を確認する
利用者側は、何を読むのか、結果を保存するのか、読み取れなかった場合に別の確認手段があるのかを確認しておくと安心です。IC読み取りがあること自体を、情報の悪用や逆に完全な安全性の証拠と考える必要はありません。
事業者側では、カードに記録された情報の全取得ではなく、氏名の照合や免許の有効性など、受付の目的から必要項目を決めます。ICデータを取得できたことと、来店者本人であることや貸渡可能であることは同じ判断ではありません。
マイナドライブIDは、stera terminal standardでマイナ免許証と従来免許証のIC情報を読み取る、株式会社amsの店舗向けサービスです。従来免許証は暗証番号1による券面情報の取得に対応し、本籍や12桁のマイナンバーを読み取らない設計です。導入時には、必要項目と読取後の確認手順を店舗の業務に合わせて決めます。
まとめ:カード内の情報と業務で使う情報を分ける
IC免許証の理解では、記録内容、暗証番号ごとの読取範囲、対応アプリの3点が出発点です。マイナ免許証は券面に免許情報がないため、従来免許証とは確認方法が変わります。レンタカー受付でも、必要なデータを読み取り、本人との照合と運転資格の判断をそれぞれ行いましょう。
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